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01系の動態保存車

車両
東京メトロ01系動態保存車
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東京メトロ銀座線で活躍していた01系は、新型車両1000系への置き換えに伴い2017年3月10日をもって営業運転を終了し、東武鉄道資材管理センター北館林解体所とJR東日本外房線新茂原駅構内で解体されたり、熊本電鉄へ譲渡と第29編成のカットモデルが地下鉄博物館に保存されていますが、トップナンバーである第1編成が3両編成に短縮された上で、中野工場に今も残っています。

01系は、制動方式が自動空気ブレーキの車両の置き換えと銀座線の近代化を図るために開発されましたが、第1編成は、当時としては最新の技術を導入した新性能車で、量産に先立ち各種テストを充分に行う必要があるため、1983年に試作車として新造されました。1984年から営業運転を開始しましたが、第2編成以降の量産車と比較して、車体の高さが僅かに高く車外スピーカーの位置が異なりますが、その他の外観は変わりません。2013年に廃車となりましたが、01系に導入された技術は、現在、東京メトロで活躍している車両の基礎であるため、教習車として動態保存されており、搭載されている冷房装置が使用出来ないため、スポット式のクーラーを搭載し、ダクトが側窓に設置されています。

1985年に鉄道友の会のローレル賞に選定され、地下鉄開通初期の頃から活躍していた制動方式が自動空気ブレーキの車両を全て置き換えたことにより、銀座線のイメージを大きく変えました。

参考文献

「営団地下鉄銀座線01系試作車」刈田威彦JREA1983年9月号社団法人日本鉄道技術協会昭和58年9月1日発行

「非公開の保存車両に注目」柴田東吾・結解学鉄道ダイヤ情報2017年3月号株式会社交通新聞社平成29年2月15日発行

「ー想い出の営団銀座線ー オレンジの電車から01系へ」鉄道ピクリトリアル2017年12月号株式会社電気車研究会 鉄道図書刊行会平成29年12月1日発行

交通新聞社新書066 車両を造るという仕事 元営団車両部長が語る地下鉄発達史 里田啓株式会社交通新聞社2014年4月15日発行

「銀座線01系車両が引退します! 2017年3月10日(金)に営業運転終了」東京メトロ2017年1月27日ニュースリリース

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