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東京メトロ南北線のホームドア

建築
東京メトロ南北線のホームドア
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東京メトロ南北線は目黒ー赤羽岩淵間21.3㎞を結ぶ路線で、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線・東急目黒線・東急新横浜線・相鉄線へ相互直通運転を行っています。

東京メトロはほとんどの駅にホームドアを導入していますが、南北線は他の路線と違い目黒駅を除く全ての駅に高さがトンネルの天井まで達するスクリーン型のホームドアが設置されています。1986年に南北線の建設工事が開始された頃は、環境や省エネルギー、バリアフリーに対する意識が高まり、これを受けて帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)では、「21世紀を指向する新しい、便利で、快適な、魅力ある地下鉄を実現する」を目指し、開通当時としては最新の技術が沢山盛り込まれて建設されました。南北線のホームドアは、ホームの旅客の安全を確保することとワンマン運転による経営の効率化を図ることを目的に設置がされましたが、東京メトロでは腰高式のホームドアが多く導入されているもののスクリーン型のホームドアが設置された理由としては、腰高式のホームドアは開扉時に可動ドアを戸袋内部で固定しなければならず、20m4ドアの南北線を走行する車両では駆動機構を組み込むことが開通当時の技術では困難であったためです。運転保安設備は、ワンマン運転を行うことと急勾配やカーブが多い線区であるため、従来にはない設備となり、スクリーン型のホームドアは、車両とホームを完全に分離することが出来るので、腰高式のホームドアよりも安全性を高めることが出来ますが、重量が大きく新線での設置は可能でも既設線で設置する場合、ホームの大規模な改良が必要です。

南北線は、ホームドアだけでなく普通鉄道では初めてATO:自動列車運転装置を本格的に導入し、開通に合わせて開発された9000系は、当時の営団では初のVVVFインバータ制御車であるなど、鉄道の未来を先駆けるような形で整備されました。駅のデザインに開通当時としては新しいデザインが取り入れられ、今年で開通から32年が経ちますが、9000系はリニューアルでもあるB修工事が施工された編成もあり、輸送力の増強と東急新横浜線・相鉄線へ相互直通運転の開始に合わせて、ホームの延伸と駅設備の改修工事が行われましたが、古さをあまり感じさせませんね。

参考文献

東京地下鉄道南北線建設史 帝都高速度交通営団平成14年3月31日発行

「21世紀を走る営団地下鉄南北線」佐藤公一・三宅哲・住田敏和・松田明行 JREA1991年10月号一般社団法人日本鉄道技術協会平成3年10月1日発行

「ホームドア・可動式ホーム柵」東京地下鉄(株)鉄道ファン2010年6月号株式会社交友社2010年4月21日発売

交通新聞社新書066 車両を造るという仕事 元営団車両部長が語る地下鉄発達史 里田啓株式会社交通新聞社2014年4月15日発行

あしたのメトロ南北線 東京地下鉄株式会社2017年6月発行

地下鉄博物館特別展南北線全線開通20周年記念展パンフレット 公益財団法人メトロ文化財団地下鉄博物館発行

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