車両

世界初の鉄道用同期リラクタンスモータ(SynTRACS)

東京メトロは、日本で初めて地下鉄を運営した鉄道事業者として、最新の技術を積極的に導入し鉄道業界を先導していますが、世界で初めて鉄道用同期リラクタンスモータの開発に成功しました。 同期リラクタンスモータシステム(SynTRACS)は、同期リラクタンスモータ(SynRM )と駆動用インバータ(フル SiC 素子採用)で構成されており、従来車両で用いられる誘導電動機(モーター)と比較して発熱損失が少なく高効率で、電動機出力を増加して回生ブレーキ領域を拡大し、消費電力量を低減することが出来ます。永久磁石同期電動機(PMSM)と比較しても、レアアースである永久磁石が不要となり回路もシンプルなものとし、省保守化を図ることが出来るのも特徴です。
運転

A線・B線

鉄道では、下り・上りと言う表現が用いられていますが、東京メトロでは別の呼び方をしています。 東京メトロの路線は、下り・上りと呼称せずに全てA線・B線と呼称しており、起点から終点に向かうのがA線、終点から起点へ向かうのをB線と呼んでいます。
経営

JR東日本とJR北海道の経営統合

函館線大沼駅構内貨物列車脱線事故が発生してから、今年で10年が経ちましたが、JR北海道の経営の立て直しを図るために、JR東日本とJR北海道の経営統合が、政府で検討されています。 旧国鉄は、戦後の高度経済成長期における輸送需要に対応出来なかったため、幹線の複線化と電化、新線の建設、新製車両の導入、特急列車の増発、リゾート列車の運転など増収に向けた施策を行ったものの、国鉄の赤字は雪だるま式に膨らみ社会問題となり、1982年度に1日あたりの赤字額が57億円に膨らみ、破産状況を迎えてしまいました。経営状況を改善するために国鉄当局は業務の見直しを計画しましたが、これに反対した労働組合は何度もストライキを決行したため鉄道離れに拍車が掛かり、貨物輸送が大幅に減少し荷物輸送と郵便輸送が廃止となり、利用者が少ない地方交通線の廃止が行われました。
車両

車上データ有効活用システムRemoteの他社との共通利用を検討

IoTで輸送を支えるシステムである車上データ有効活用システムRemoteの他社との共通利用を検討するそうです。 車上データ有効活用システムRemote(Remotemonitoring of train to use effectively)とは、東武鉄道と日立製作所が共同で開発したシステムで、60000系・70000系・70090系に搭載されており、乗車率、速度、架線の電圧、ノッチの値、車内の温度、機器の状態などを取得し、本社や車両基地、運行管理所などから車両のデータを常時確認することが可能で、蓄積されたデータを基に時間帯ごとの乗車率を分析しダイヤの最適化や走行パターンを分析して、省エネ運転の推進に活用することも可能です。省エネ運転による効果が数パーセント出るだけでも数千万円規模の電力に掛かるコストを削減することが可能で、車両機器の状態を常時把握・分析することで劣化を予測して、必要なタイミングでメンテナンスする状態基準保全CBM(Condtion Based Maintenance)に活用することも出来るので、車両検修の一部を遠隔でも行えるようになり安全性の向上や車両検修の効率化を図ることも可能です。
電力

来月から西武鉄道全線で使用する全ての電力は実質的に再生可能エネルギー由来の電力に

西武鉄道は、鉄道業界全体で推進している脱炭素社会実現への貢献および西武グループ環境方針に基づき、来月1日から西武鉄道全線で使用する全ての電力は、実質的に再生可能エネルギー由来の電力とし、実質CO2排出量ゼロで列車の運転を行います。 西武鉄道では、2021年4月から山口線にて西武グループが運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」で発電した環境価値の付く電力での運転を開始していますが、これに加えて、東京電力エナジーパートナー株式会社の再エネ電力メニューを導入することにより、環境価値が付いた電力による列車の運転を全線で実現します。