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今も貨物駅の名残が残る常磐線北柏駅

設備
広大な北柏駅の構内
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常磐線北柏駅は、東京メトロ千代田線と相互直通運転を行う常磐線の緩行線の列車のみが停車しますが、かつては貨物駅としても機能していました。

北柏駅は、当時の国鉄が進めていた東京五方面作戦により、柏駅と我孫子駅の貨物取り扱いを集約する形で1970年4月に開業しました。貨物の年間取扱規模は20万トンで、設備は低床ホームを主体に、着発線4本、仕訳線6本、荷役線6本、信号扱所を備えた中規模で、常磐線綾瀬-我孫子間の複々線化に合わせて、1971年に旅客営業も開始しました。

貨物輸送の合理化により、1984年に貨物営業は廃止になりましたが、線路の配線の一部が今も残っており、貨物取扱設備があった部分に、工事列車(工臨)と保守用車が停車していることがあります。貨物駅としては、14年間しか機能しませんでしたが、今も貨物営業を行っていたら、常磐線の貨物輸送の形態は、ちょっと違う形になっていたかもしれませんね。

参考文献

「最近の停車場設備」鉄道土木1971年11月号社団法人日本鉄道施設協会昭和46年11月1日発行

国鉄の「東京五方面作戦」佐藤信之 鉄道ジャーナル2017年2月号(株)鉄道ジャーナル社2017年2月1日発行

【なぜ】北柏駅の駅舎が巨大すぎる 配線略図.net URL(https://www.haisenryakuzu.net/column/kitakashiwa/)2024年11月25日参照

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