西武鉄道は、鉄道業界全体で推進している脱炭素社会実現への貢献および西武グループ環境方針に基づき、来月1日から西武鉄道全線で使用する全ての電力は、実質的に再生可能エネルギー由来の電力とし、実質CO2排出量ゼロで列車の運転を行います。
西武鉄道では、2021年4月から山口線にて西武グループが運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」で発電した環境価値の付く電力での運転を開始していますが、これに加えて、東京電力エナジーパートナー株式会社の再エネ電力メニューを導入することにより、環境価値が付いた電力による列車の運転を全線で実現します。これにより、年間約157.000t排出していたCO2が実質ゼロとなり、一般家庭の年間CO2排出量にすると約57000世帯分に相当します。西武グループでは、地球温暖化抑制への更なる貢献に向けて、CO2排出量をグループ全体で2030年度までに、2018年度比46%削減という環境負荷削減目標を設定しており、この取り組みによって、西武鉄道全体のCO2排出量は2022年度実績ベースで2018年度比約9割削減でき、西武グループ全体でも2022年度実績ベースで、2018年度比約5割削減となるため、2030年度のCO2削減目標の達成に大きく近づくことが出来ます。
他の鉄道事業者においても、列車の運転に使用する電力に再生可能エネルギー由来の電力を使用する取り組みを行っていますが、その他にも西武鉄道では、電力使用量削減への取り組みとして、環境配慮型の新型車両40050系の増備や回生電力貯蔵装置の設置による回生電力の有効活用を行っており、また、2030年度までに全車両をVVVFインバータ制御の車両にする予定です。
参考文献
「西武鉄道全線 100%再生可能エネルギー由来の電力で運行」 2023年11月7日西武鉄道株式会社のニュースリリース
西武鉄道かわら版2023年12月号 西武鉄道株式会社広報部2023年12月1日発行