東京メトロは、南北線の輸送力増強を目的に増結車として、9000系の中間車2両を新造し、9000系9109編成に組成した上で、昨年の12月16日から営業運転を開始しています。
相鉄・東急直通線の開通に合わせて、東京メトロは南北線の8両編成化を計画し、増結車の9000系の中間車2両は、2021年に新造されました。増結車の9000系の中間車2両は、既存の9000系の仕様に合わせた部分もありますが、16000系をベースに設計されており、増結車の新造に合わせてリニューアルでもあるB修工事も施工され、車内はサービスの向上を図るために最新型の車両と同等の水準に改修し、乗務員室の運転台が、グラスコックピット運転台に交換されています。
B修工事を施工した東京メトロ新木場CRの作業スケジュールが影響したため、2年越しでの営業運転開始となりましたが、9000系の8両編成化は今のところ9109編成から9121編成までの13本が対象で、今後、20ー25年ほど運用することになります。
また、9000系は開発時の計画では、全線開通時に増結車の中間車を新造し、8両に組成する予定だったので、23年越しで8両編成化が実現したことになります。
参考文献
「南北線 9000 系の 8 両編成列車運行開始! 2023 年 12 月 16 日(土)より運行開始します!」東京メトロ2023年12月13日ニュースリリース
「東京メトロの「同形式なのに別物」な中間車ふたたび! 9000系8連化用増結車が公開」Tetsudo.com(鉄道コム)URL(https://www.tetsudo.com/report/437/)2024年2月18日参照
「営団地下鉄7号線が今年11月に一部開業」鉄道ジャーナル1991年5月号株式会社鉄道ジャーナル社1991年5月1日発行