山形新幹線の高速化と新線計画

建築
板谷峠の山中にある峠駅構内を通過する山形新幹線つばさ

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山形新幹線は奥羽本線(山形線)と線路を共用し、福島ー米沢間(奥羽本線:山形線としては庭坂ー関根間)で板谷峠を越えます。板谷峠では33.3‰の急勾配が続き、動物との衝突や豪雨と豪雪による輸送障害がこの区間で年間約200件発生しており、その問題の解消と高速化を図るために、板谷峠区間をトンネルで通過する新線を建設する構想があります。

この新トンネルは、庭坂駅の東から関根駅の東までを結ぶもので、長さは約23.1Kmです。事業化する場合、設計に5年、工期に15年かかる見込みで、事業費はJR東日本の試算では1500億円と見込まれています。フル規格新幹線方式で建設される予定で、この構想が実現した場合東京ー山形間の所要時間が10分程度短縮される見込みで、板谷峠区間を新線に切り替えることによって悪天候による輸送障害が発生するリスクも低減出来るので、山形新幹線だけでなくJR東日本の新幹線網全体に利点があります。

この構想について、JR東日本から正式な発表は出ておりませんが、今後の進展に注目したい所です。

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JR
東日本びゅうダイナミックレールパック

参考文献

山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟ホームページ (https://www.ou-uetsu-shinkansen.jp)2022年9月7日参照

山形新幹線「新板谷トンネル」調査費を計上 福島~山形を短絡、「将来構想」にも対応 鉄道プレスネット2021年9月18日(https://news.railway-pressnet.com/archives/29569)2022年9月7日参照

「山形新幹線米沢トンネル(仮称)整備計画の推進に関する覚書の締結 並びに山形県内の鉄道沿線の活性化等に関する包括連携協定の締結について」山形県・東日本旅客鉄道株式会社2022年10月24日のニュースリリース

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