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山田コレクション

車両
野幌車庫
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山田コレクションとは故山田建典さんが収集した蒸気機関車を中心とする保存車両群のことを言います。

これらの保存車両は北海道江別市にある野幌車庫にて保存されており、保存されているのは美唄鉄道41102両、美唄鉄道オハフ4形、美唄鉄道キ101形、三美運輸B6形2両、雄別炭礦茂尻作業所専用鉄道Cー40型、三菱鉱業大夕張鉄道9600形3両、日曹炭鉱専用鉄道9600形、夕張鉄道11形の計14両の蒸気機関車と客車、貨車、除雪車が保存されており、新聞や雑誌に掲載されたり1972年に鉄道開通100周年を記念して開催された仙台鉄道博覧会で国鉄(現在のJR東日本)仙台駅構内に美唄鉄道4110形1両が展示されたものの山田コレクションについて知る人は鉄道ファンの間でも少なく、山田氏の体調不良によって維持管理を行うことが難しくなったため、2011年に日本鉄道保存協会に譲渡されました。

その後、2015年に山田氏はお亡くなりになりましたが、2017年には東武鉄道が2両目の蒸気機関車を導入するために、野幌車庫にて保存されていた釧路開発埠頭株式会社C11型1号機が一般財団法人東武博物館へ譲渡されました。

復元前のC11型1号機

復元作業を行うために2018年11月に野幌車庫から東武鉄道南栗橋SL検修庫へ輸送され、同年12月4日に行われた「2018 東武ファンフェスタ」では事前応募制で行われた南栗橋車両管区内SL検修庫見学会で公開され来場者から大きな注目を集め、これは山田コレクションが46年ぶりに一般向けに公開されたことにもなりました。2020年11月には東武鉄道創立123周年を記念して車両番号がC11型123号機へ改番され、2020年の冬に復元作業が完了する予定でしたが修繕箇所が想定よりも多いことと新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響により、2021年冬に延期されました。

東武鉄道南栗橋SL検修庫に停車する復元が完了したC11型123号機

昨年の12月24日に火入れ式が挙行され、現在試運転が行われており、来週の月曜日から営業運転を開始する予定です。

日本鉄道保存協会では関係自治体と連携のうえで保存・公開の途を探っていく方針で、山田コレクションの今後の動きに注目しつつ、C11型123号機の今後に期待したいです。

参考文献

「東日本一の鉄道博覧会」 鉄道ファン1972年12月号株式会社交友社1972年12月1日発行

「編集長敬白 日本鉄道保存協会2011年度総会より。(上)」 鉄道ホビダスURL(https://web.archive.org/web/20120704205558/https://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2011/10/2011.html)2022年8月11日参照

日本鉄道保存協会会報2018年9月号 日本鉄道保存協会

「大手私鉄初!蒸気機関車の復元に挑戦!」東武鉄道株式会社2018年11月8日ニュースリリース

東武博物館だより2019年1月号 一般財団法人東武博物館平成31年1月1日発行

「東武鉄道 2両目となるC11の復元に挑む」 鉄道ジャーナル2019年2月号株式会社鉄道ジャーナル社2019年2月1日発行

「東武鉄道 創立123周年を記念し、SL復元機の車両番号を「C11形123号機」に決定!!」東武鉄道2020年11月6日

「いよいよ7月18日(月・祝)からC11形123号機が営業運転を開始します!」東武鉄道株式会社2022年6月16日ニュースリリース 

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