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埼玉高速鉄道の延伸計画

経営
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埼玉高速鉄道は、赤羽岩淵ー浦和美園間14.6Kmを結ぶ路線ですが、蓮田まで延伸する計画があります。

埼玉高速鉄道は地下鉄7号線として建設が計画され、当初の計画では目黒―赤羽間を建設することになっていましたが、1968年4月に答申された都市交通審議会答申第10号では将来的に埼玉県内まで延伸すべき旨が答申され、1972年3月に答申された都市交通審議会答申第10号では目黒ー岩淵町ー川口市中央部ー浦和市東部間の計画路線として、延伸が答申されました。1972年11月に事業主体が帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)に決定し、1985年7月に答申された運輸政策審議会答申第7号では、高速鉄道東京7号線として目黒ー岩淵町ー鳩ケ谷市中央部ー東川口ー浦和市東部間が答申されますが、このうち駒込ー赤羽岩淵間が1991年11月29日に営団地下鉄(現在の東京メトロ)南北線として部分的に開通し、その後延伸を繰り返し1996年3月26日に四ツ谷ー駒込間、1997年9月30日に溜池山王ー四ツ谷間、2000年9月26日に目黒ー溜池山王間が開通しますが、赤羽岩淵より先の区間については埼玉高速鉄道が運営することになり、1992年3月に埼玉県と帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)の出資により、第三セクターの埼玉高速鉄道株式会社が設立されました。

2000年1月に答申された運輸政策審議会答申第18号では、浦和美園ー岩槻ー蓮田間が2015年までに開通することが適当な路線として答申され、2001年3月28日に赤羽岩淵ー浦和美園間が開通します。2002年4月に浦和美園ー岩槻間7.3Kmを先行整備する方針が決定し、2016年4月に延伸区間である浦和美園ー岩槻ー蓮田間を「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト」として、都市交通政策審議会答申第18号により答申されています。計画が実現すると、鉄道不便地域の解消・災害時等の代替輸送機能の充実・周辺の鉄道会社線における混雑の緩和・東京都心に直結した路線の開通による鉄道の利便性向上・鉄道と一体となった魅力ある地域整備によって都市発展の活力を生み出すことが出来るメリットがあります。

浦和美園ー岩槻間については、高架線で建設し岩槻の手前で地下線に入る線形が想定されており、埼玉スタジアム駅と埼玉スタジアムー岩槻間にも駅を設けることになっています。最近になって延伸に向けた動きが本格化しており、埼玉高速鉄道では延伸に向けて新型車両を導入する方針で、将来的に羽生まで延伸することも検討されています。

埼玉高速鉄道は2021年に開通20周年を迎え、今年の3月からは東急新横浜線と相鉄線への相互直通運転を開始しており、ますます便利になる埼玉高速鉄道の今後に期待したいです。

参考文献

地下鉄7号線延伸プロジェクト さいたま市令和3年12月

明日を創るPROJECT地下鉄7号線鉄道交通網の充実と魅力ある地域づくりを目指して… 地下鉄7号線建設誘致期成同盟会令和4年9月30日発行

埼玉高速鉄道中期経営計画(2022ー2024)

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