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東京メトロでは、サービスの向上や機能維持を目的として、近年、05系にリニューアルでもあるB修工事の施工を進めていますが、今年の2月から9月にかけて東西線のアルミリサイクルカーにも施工され、9月30日から運用を開始しています。
05系アルミリサイクルカーは、環境保護の観点から廃車になった5000系5453編成から採取したアルミ合金を再生し、再生品を屋根上クーラー用シールゴム受け・屋根構体垂木・ラインデリア受け・腰掛受け・吊手棒受け・荷棚受け・床下の機器吊りに使用しています。今回のB修工事では、前照灯はLED式、行先表示器がフルカラーLEDの物に交換され、連結器の部分には、排障器を新たに取り付けており、車内は、座席のモケットを除いて、新型車両並みの内装になっています。
また、乗務員室の運転台が、主幹制御器(マスコンハンドル)とブレーキが別々のツーハンドルから両者が一体となったワンハンドルへ交換され、これにより、東京メトロの定期営業列車から運転台がツーハンドルの車両は全て引退したことになるので、05系アルミリサイクルカーのリニューアルは、一つの時代の終わりを実感します。
参考文献
「営団東西線05系にアルミ・リサイクルカーが登場」鉄道ジャーナル1994年8月号(株)鉄道ジャーナル社1994年8月1日発行
「東京メトロ05-124F(アルミリサイクルカー)が試運転」4号車の5号車寄りURL(https://4gousya.net/forums/post/東京メトロ05-124f(アルミリサイクルカー)が試運転)2024年11月13日参照