秋葉原の地下に眠る幻の萬世橋駅

建築
万世橋駅に繋がる換気口

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東京メトロ銀座線末広町ー神田間には、今から90年以上前にわずか1年11ヶ月ほどしか営業しなかった萬世橋駅の遺構が、今も残っています。

当時活躍していた東京地下鐡道1000形

日本初の地下鉄でもある銀座線は、1927年12月30日に東京地下鐡道として浅草ー上野間が開通しますが、神田まで延伸する際に神田川の下部を抜ける部分のトンネルの建設工事が難工事であったため、神田川の手前に萬世橋駅を仮設し1930年1月1日に上野ー萬世橋間が開通します。場所で言うと末広町ー神田間にある駅のホームのような空間が萬世橋駅の遺構で、地上の換気口にはその出入口が残っており、中央通りの万世橋交差点のそばにあるエディオンの前の換気口が、萬世橋駅の遺構へと繋がっています。現在は、内装のようなものは残っていないものの換気口と資材置場として使用されており、営業していた当時は、浅草方面から来た電車が折り返すだけだったため、ホームは木製の仮ホームが使用されたそうです。

銀座線の車内から見てもほぼ分かりませんが、わずかながらも首都東京の発展と文化の向上に貢献し、地下鉄開通初期の歴史を物語る貴重な鉄道遺産です。

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参考文献

あしたのメトロ銀座線 東京地下鉄株式会社発行

銀座線リニューアル情報サイト

URL(https://web.archive.org/web/20190606161402/https://www.tokyometro.jp/ginza/)2023年4月7日参照

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