春日部駅は東武スカイツリーラインと東武アーバンパークラインの2路線が交差する拠点駅です。
春日部駅付近にある伊勢崎線第124号踏切は、ピーク時1時間あたり56分間遮断している状況で「開かずの踏切」となっており、春日部市の中心市街地が鉄道で分断されているため、人や物の往来と商業の発展の妨げになっています。
そのため、これらの問題を解決するために東武鉄道と埼玉県では都市交通の円滑化と地域の活性化、中心市街地の一体化を図るために昨年から春日部駅付近の高架化工事が進められています。
高架化する区間は、東武スカイツリーラインは一ノ割ー北春日部間の埼玉県春日部市南一丁目から埼玉県春日部市粕壁四丁目にかけて約1.4Km、東武アーバンパークラインは八木崎ー藤の牛島間の埼玉県春日部市粕壁字八木崎から埼玉県春日部市南一丁目にかけて約1.5Kmで、これにより10箇所の踏切が除却されます。
完成は2031年度になる予定で、東武鉄道では春日部駅の高架化に合わせて春日部駅ホームの増設、東武スカイツリーラインと東武アーバンパークラインの直通運転と増発、将来的に東武アーバンパークライン野田市方面の複線化に対応出来る線形にすることが計画されており、春日部駅付近が高架化することによって市街地における安全性の向上と東武スカイツリーラインと東武アーバンパークラインの利便性の向上、埼玉県東部地域のさらなる発展につながることが期待されています。
春日部駅付近の高架化工事が無事に完成することを祈念したいです。
参考文献
東武鉄道伊勢崎線・野田線(春日部駅付近)連続立体交差事業の概要 埼玉県・春日部市・東武鉄道株式会社 2021年7月発行
「東武鉄道伊勢崎線・野田線連続立体交差事業(春日部駅付近)の施行協定を締結しました」 埼玉県・東武鉄道 2020年1月27日のニュースリリース
「2022年度の設備投資計画について」東武鉄道株式会社2022年4月28日のニュースリリース