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東京メトロ深川検車区と越中島貨物駅は隣接していますが、かつて東京メトロ深川検車区と越中島貨物駅との間に、東京メトロ東西線とJR東日本越中島貨物線(総武本線小名木川支線)を結ぶ連絡線がありました。
この連絡線は、東京メトロ東西線の大手町ー東陽町間が開通した際に新造車両の輸送を行うために設置され、車両製造メーカーで製造された東西線向けの新造車両は甲種鉄道車両輸送で国鉄越中島駅(現在のJR東日本越中島貨物駅)へ輸送し、この連絡線から直接東京メトロ深川検車区へ搬入されました。この連絡線が設置されたことによって、日本に地下鉄が誕生して以来、地下鉄車両としては最も簡便な方法で搬入を行うことが出来たそうで、恒常的な連絡線として設置し将来に亘って使用することになっていましたが、その後廃止になってしまいました。
現在、東京メトロ東西線の新造車両の搬入は、中野駅で行われており、この連絡線が今も使用されていたら、地下鉄車両が非電化区間を走行する珍しいシーンを見ることが出来たかもしれませんね。
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参考文献
東京地下鉄道東西線建設史 帝都高速度交通営団1978年発行
車両を造るという仕事 里田啓 2014年4月15日株式会社交通新聞社発行