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新千歳空港と旭川空港の利便性を向上するために、JR北海道と北海道エアポートの間で、新千歳空港ー旭川間を乗り換えなしで結ぶ直通列車を運転する構想があります。
この構想は、旭川空港を新千歳空港に次ぐ準拠点空港として位置付ける計画があり、両空港を行き来する際の新ルートが必要と判断されたことによるもので、石勝線と室蘭本線を経由し、岩見沢から函館本線を通るルートが想定されており、直通列車の運転は、旭川空港の施設改修などが本格化する2025年度以降に合わせて行われる予定です。
新千歳空港ー旭川間は、かつて札幌経由の特急列車が約2時間程度かけて運転されていましたが、2016年3月26日に行われたダイヤ改正で、廃止になりました。現在、新千歳空港から旭川まで行くには、快速エアポートを利用して札幌で特急列車に乗り換える必要があるため、乗り換え時間も含めて、約2時間20分掛かります。それに対して、新ルートである直通列車は、特急列車にした場合は1時間30分程度と現行より50分、以前の札幌経由で運転されていた列車より、30分程度短縮される見込みです。
JR北海道は、新千歳空港の集客力を生かした新ルートを増収に繋げたい考えで、新ルートのうち室蘭本線追分ー岩見沢間は、JR北海道が2016年に「当社単独では維持することが困難な線区」に指定しましたが、この新ルートによる直通列車の運転が実現した場合、空港間を結ぶ重要なルートに一つになります。